深絞り加工
深絞り加工は...
金属プレス加工の一種で、あらかじめ計算した形状・寸法の板を上下の金型に挟み込み強い圧力をかけながら絞り変形させ、希望する形状を得る加工方法です。金型から同一形状の物品を製作するため、大量生産に向いています。
また、「難加工材」を「深絞り加工」することで、より耐久性があり、精度の高い部品を作ることができます。
深絞り加工のメリット
深絞り加工には以下のメリットがあります。
- 金型を用いるので、同一の製品を生産できる。
- 継ぎ目の無い筒状の製品を生産できる。
- 溶接などの二次加工が不要なので単価の削減ができる。
- 加工硬化による強度上昇が図れる。
- ダイカスト加工やヘラ絞り加工と比較しコストが安い。
- 全く新しい発想の製品を実現できる。
角深絞り
<角深絞りアルミ>
材質:アルミ 0.5tにアルマイト、シルク印刷
用途:世界最小最軽量双眼鏡
アサヒペンタックス様より依頼を受け、18金にても製作し、皇室へも納入いたしました。
天皇陛下が相撲観戦にお使いになっているかも知れません。
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特殊形状深絞り
<特殊形状深絞り> ステンレス材 深さ85,幅114
一般的に「深絞り」と言いましても、そのほとんどが円形状の物が多いかと思います。 ナカザでは、円形状の深絞りはもちろんですが 角Rの小さいもの、楕円形の物、他3D形状の物まで さまざまな形状の深絞り加工が可能です。
<銅基盤の中央角絞り>
材質:銅電鋳材をエッチング加工
用途:中央角絞り部にICチップを取り付ける
中央部を角絞り後、全体の平坦度を0.1以下で要求されましたが、見事成功いたしました。
同様の製品がありますが、ナカザの技術がオリジナルです。
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チタン材深絞り
<角深絞り、丸深絞り>
難絞材チタンの深絞りに成功しました。 チタン材は一般的に「耐食性に優れている・軽い・高強度・高い電気抵抗」 など数多くの利点が多い「優れた材質」と言われておりますが 加工的には非常に難しい材質とも言われております。 その中でナカザは深絞り加工の際の油の配合などのノウハウを会得し実現させました。
極細深絞り
<極細深絞り>
外径2.0mmという極細の絞りに成功しました。
材質 :SUS304 0.1t
サイズ:外径φ2.0 内径φ1.8 長さ24mm
用途 :医療用体温計先端品
上記寸法の深絞りをステンレスで成功しました。